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ブレーキパッドの交換

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残り何mmで交換すれば良いか

残り何mmで交換すれば良いか

1. 交換目安

小型乗用車で4~5万km、スポーツカーで3~4万km、SUVで2~3万kmです。

※実際は走行条件(地域、乗員、速度)によって異なります。例えば、山地ではブレーキ回数が多く、寿命が短くなり、また雪国ではローターが錆びやすくなり、これも摩耗が早くなる原因です。

一般的に車重の大きい車、エンジン出力の大きい車はパッド寿命が短くなります。
なお、セミメタリック材(注1)のパッドは、断熱材の部分があるため、パッドの厚みが半分までくると、摩擦材の部分は残り数ミリの状態です。この場合、パッド厚みが半分になったときに、交換することが大切です。

一層目 / 二層目

(注1)セミメタリック材

セミメタリックパッドは通常のノンアス材よりも熱伝導率が高いため裏板を通じてブレーキ液に熱が伝わりやすく、最悪の場合、ペーパーロックを引き起こす可能性があります。
それを防止するため、数ミリ程度の断熱材を摩擦材と裏板との間にサンドイッチしています。この断熱材は摩擦係数は、さほど変わりませんが、摩耗は早くなります。

2. 摩擦材の厚みと安全度

安心 約10mm
矢印
注意 約5mm
矢印
危険 約3mm

3. 摩擦材の摩耗が進行したケース

パッドがフル摩耗すると、裏板でブレーキをかけることになります。これによりローターを傷つけ、効きも半分以下の非常に危険な状態となります。(通常パッドの摩擦係数は0.3~0.4ですが、金属の裏板では0.15程度)
この時、パッドだけでなくローターも交換が必要となります。
そのまま使い続けた場合、ついに、ピストンがシリンダーから抜け落ちて、ノーブレーキになる可能性があります。(実際は、ブレーキは2系統になっているので同時に2系統ダウンすることはありません。)
また、かなり薄くなったパッドを使用し続けると、パッド表面の摩擦熱がパッド裏板側へ伝わってしまい、ブレーキフルードやキャリパーなどに熱が伝わってしまい、ブレーキ部品の熱劣化といったトラブルを起こす可能性もあります。
その為、厚みが残り5mmになったら必ず交換してください。

点検、不具合対処、交換を行う際は、注意事項を守って作業をしてください。
なお、専門の業者に頼らずに、ご自身で実際の作業を行われる場合は、ご自身が責任を負うことになります。
ご注意ください。

危険注意事項を守らないと、ブレーキの制動不能を生じ、お客様の死亡や大けがなどの人身事故が生じます。

警告注意事項を守らないと、ブレーキの制動不能や低下を生じ、お客様の死亡や大けがなどの人身事故の原因につながります。

注意注意事項を守らないと、お客様がケガをされたり、物品に損害を与える原因となります。